自民党の茂木俊充幹事長は党本部で、２８日に行われた衆院３補欠選挙の結果について言及した。
東京１５区と長崎３区は候補者を擁立しなかった同党は不戦敗。保守王国の地盤として知られる島根１区でも負けたことで全敗した。
「大変厳しい選挙結果だったと受け止めています。選挙戦を通じて、逆風の中、島根一区においては、これまでの選挙を上回る圧倒的な運動量でありましたけれど、非常に逆風が強かったということで、候補者の人柄であったりとか、政策を浸透させることができなかった。そのように考えています」（茂木氏）
その上で「厳しい結果を重く受け止め、不断の改革努力を重ね、また日本が直面するさまざまな課題、１つ１つ解決をしていくことで、若干時間がかかると思います。そういった中でも国民の皆さんの信頼を回復できるように努めていきたい。そう考えています」とした。
岸田文雄首相は補選結果を受けて、早期の総選挙は難しいとみられている。衆院総選挙の時期について、茂木氏は「いま選挙の結果が出たばかりであります。確かに厳しい結果でありましたけれど、もう少し結果をしっかりと分析をしてみたい。そしてその上で、どうしたら党勢の回復につなげられるか。国民の皆さんの信頼回復につなげられるかということをまず考えてみたい。そんな風に思っています」と語った。
同補選３連敗。岸田首相の求心力の低下という指摘する声も上がっているが「非常にいま、自民党が厳しい状況に置かれています。こういう状況だからこそ、党が一致結束をして臨んでいく必要があるなと思ってます。自民党も厳しい状況でありますけれど、日本が抱えている課題もさまざまなものがあるわけでありまして、そういった課題に党として、また政府与党で一致して１つになって対応していく。このことが何より今大切だと。そんな風に考えています」と幹事長としての考えを語った。
