【ミャンマー】ガソリン高止まり、最高値水準で[資源]

ミャンマーの最大都市ヤンゴンで販売されるガソリンの価格が過去最高値水準で高止まりしている。軍事政権は価格統制により、大型の非常用発電機などに多く使われる軽油類の価格を抑制。ただ、現地通貨チャット安の進行が燃油高の圧力となっている。

ミャンマー燃料輸入・備蓄・販売監督委員会は昨年12月以降、毎週金曜日に燃油価格を改定しており、26日には3種の価格を前日比0.2~1.0%安く設定した。ハイオク価格は据え置いた。

同日からの価格は◇レギュラーガソリン「RON92」(オクタン価92)=1リットル2,845チャット(約215円)◇ハイオク「RON95」(オクタン価95)=2,960チャット◇軽油=2,410チャット◇プレミアム軽油=2,460チャット——。

ガソリン類は昨年末から価格上昇機運が続き、19日には再び過去最高値を更新していた。

チャットの実勢レートは1米ドル=4,000チャットに迫っている。軍政下のミャンマー中央銀行が定める公定レートは同2,100チャットで、大きく乖離(かいり)している。

レギュラーの卸売参考価格は19日、前日比0.8%安の2,708チャットとなった。

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