【フィリピン】バタンガス港の旅客ターミナル、改修完了[運輸]

フィリピン政府は26日、マニラ首都圏南方バタンガス州のバタンガス港で実施した旅客ターミナルビル改修の完了式を開いた。事業費13億ペソ(約36億円)をかけ、旅客取り扱い能力を年400万人から同1,280万人に引き上げた。

敷地面積は6,000平方メートルから1万5,000平方メートルに広がり、旅客収容能力は2,500人から8,000人に増加した。工事の段階で約1,100人の雇用が創出されたほか、関連商業施設でさらに1,800人の雇用が見込まれている。

式典に出席したマルコス大統領は、バタンガス港は首都圏や農業地帯、島しょ観光地への玄関口であり、物流拠点でもあると指摘。「その能力を最大化することは、首都マニラの各港の混雑緩和に寄与し、地域の経済活動を分散させることにつながる」と述べた。

同港の運営はエイジアン・ターミナルズ(ATI)が担う。

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