チューリップフェア「満開宣言」 砺波、人出も最多5万人 

満開宣言が出され、今季最多の人出でにぎわった会場=砺波市の砺波チューリップ公園

  ●新旧プリンセス華やか

 砺波市の砺波チューリップ公園を主会場に開催中の「2024となみチューリップフェア」(富山新聞社、北國新聞社後援)は6日目の28日、「満開宣言」が発表され、今季最多の5万人が美しく咲き誇るチューリップの競演を楽しんだ。5万人の大台は2014年5月4日に5万4千人を記録して以来10年ぶりとなる。

 21万本のチューリップを使って地上絵を描いた大花壇では、ピンクや赤、黄色の花で描いた巨大なチューリップと波紋の絵がくっきりと浮かび上がり、来場者を喜ばせた。

 パノラマテラスでは、来場者が新設された展望デッキからチューリップタワーと円形花壇、地上絵、うっすら見える立山連峰との競演を楽しんだ。家族連れからは「すごい。花いっぱいや」の歓声が上がった。チューリップタワーや「花の大谷」には順番待ちの長い列ができた。

 プリンセスチューリップの表彰式が行われ、24代目プリンセスに選ばれた4人がフェアの魅力発信に意気込みを示した。4人は小島美音さん(23)、佐藤玲羅さん(27)、吉澤実紗さん(21)、苗代千華さん(20)。市観光協会の五島辰夫会長や県花卉(かき)球根農業協同組合の石田智久組合長らが表彰状や記念品を手渡した。

 23代目の亀田春花さん(19)、遊部叶子さん(20)、土田明香里さん(20)、五十嵐早紀さん(21)が加わり、新旧プリンセス8人で来場者の記念撮影に笑顔で応じた。

 運営本部は花の入れ替えを行い、5月5日までの会期中、きれいなチューリップが楽しめるよう調整する。

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