青空に響く吹奏楽 ガルガンチュア音楽祭 英米テーマに開幕

勇壮な音色を青空に響かせた吹奏楽の祭典=金沢市のしいのき迎賓館の「石の広場」

 金沢市を中心に北陸三県で約180公演が繰り広げられるガルガンチュア音楽祭(北國新聞社特別協力)が28日、「大西洋をわたる風~イギリス、アメリカの音楽~」をテーマに開幕した。金沢市のしいのき迎賓館の「石の広場」では高校生から一般の吹奏楽団による「吹奏楽の祭典」が開かれ、青空の下、11団体約800人が勇壮な音色を響かせ、大型連休を楽しむ観客約4千人を沸かせた。

 新型コロナによる中止などがあり、屋外での吹奏楽の祭典は5年ぶり。午前のトリを務めた金沢学院大附属高吹奏楽部は、テーマにちなみ米兄妹デュオ「カーペンターズ」のメドレーや英ロックバンド「ビートルズ」の楽曲を奏でた。踊りや歌を交えた場面もあり、観客に笑顔と手拍子が広がった。

 能登半島地震の被災地に心を寄せ、石川さゆりさんの「能登半島」や「復興への序曲『夢の明日に』」を披露する団体もあった。この日の最後にはゲストの陸上自衛隊中央音楽隊が出演。「陸自の歌姫」として知られる金沢市出身のソプラノ歌手鶫(つぐみ)真衣さんが透明感あふれる歌声を届けた。

 音楽祭は3日から金沢市の石川県立音楽堂や北國新聞赤羽ホールなどで本公演が開かれる。

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