ジェイク・リーが新日本マット侵攻の真意明かす 内藤哲也を標的にした理由は「一番手っ取り早いから」

新日本侵攻の真意を明かしたジェイク・リー

ノアのジェイク・リー(35)が、新日本プロレス侵攻の真意を明かした。

今月に入りデビッド・フィンレー率いる「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」と手を組み内藤哲也との抗争を開始。27日広島大会で新日マット初参戦を果たし、イリミネーションマッチで勝利を逃したものの、このままで終わるつもりは毛頭ない。「ALL TOGETHER」(5月6日、東京・日本武道館)ではフィンレー、ゲイブ・キッドとのトリオで内藤、鷹木信悟、辻陽太との対戦が決定したからだ。

取材に対しジェイクは「選手が価値を上げる上で、一番価値のある人間に戦いを仕掛けるのはごく当たり前のことだと思ってるので。日本を代表するレスラーだし、一番手っ取り早いじゃないですか。いろいろな団体を経て、私も年齢的に悠長なこと言ってられないんでね」と行動理由を説明。

内藤はIWGP世界ヘビー級王座(現王者はジョン・モクスリー)を失った直後だが、それでも最もオイシイ相手という認識は変わらない。「私の目から見てもそうだし、そう見てる人が多いんじゃないですか? 今まで何年間引っ張ってきたのか。彼も『残された時間が…』といった内容の発言をしてますし、熟しきった内藤哲也をいただくのがいいのかなと」と不敵な笑みを浮かべた。

ノアでは「グッド・ルッキング・ガイズ(GLG)」をリーダーとして率いており、その立場が変わることはない。ウォー・ドッグスとの共闘について「それは今後を見てもらえば分かること」と煙幕を張りつつ「個人の行動はチームの行動にもつながると思うので。現状で誰も反対しているわけではないですし」と今後の展開にも含みを持たせた。

新日本のリングは常に意識してきた場所だ。全日本プロレス所属時代の2022年4月には後楽園ホール還暦祭で棚橋弘至とタッグで対戦。フルタイムドローに終わると「新日本に上がって来いよ」と提案されていた。

「あの試合は私のキャリアにおいて、大きな転換点になった試合。やっぱり外にはこういう選手がいるんだと。だからこそいろんな選手と試合してみたいという気持ちがあれから強くなった。でも『来いよ』と言ってた人が社長になっても全然声がかからないのでね。よっぽど社長業が忙しいみたいだから、自分から行動を起こすことにしましたよ」

日本のプロレス界は10年以上にわたり内藤、棚橋、オカダ・カズチカがけん引してきた。そんな中で昨年末に棚橋は社長とレスラーの兼任になり、オカダは今年1月に退団し米AEWに主戦場を移した。ジェイクは「ここで内藤哲也をぶっ倒すのが、一番手っ取り早い。タイミングバッチリじゃないですか」と豪語。業界全体をひっくり返す時が来た。

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