「同情を感じる人はほとんどいない」今年も負傷離脱のエ軍レンドーンに地元メディア辛辣「デジャブの繰り返しだ」

ロサンゼルス・エンジェルスのアンソニー・レンドーンは、2024年シーズンに違う姿を見せようとしていた。開幕から23打席無安打と不振だったが、24打席目にボテボテの三塁内野安打を記録すると、一気に調子が上向いた。1番打者として安打に四球、盗塁とチームに貢献。「今年のレンドーンは、いつもと違う」と印象付けていた。

しかし、一転して「今年もレンドーンは、いつもと同じだった」と評された。現地4月20日に行なわれたシンシナティ・レッズ戦での第1打席で、打球を三遊間に放ったレンドーンは一塁まで全力疾走。この時に左ハムストリングを負傷してしまったのだ。

検査の結果、左ハムストリングの部分断裂と判明。長期離脱が決定的となった。20年に7年2億4500万ドル(当時約368億円)という大型契約エンジェルスに加入して以来、短縮シーズンだった20年こそ60試合中52試合に出場したが、162試合のフルシーズンとなった21年は58試合、22年は47試合、23年は43試合しか出場していない。毎年のように負傷したためで、“悲劇”は今年も繰り返された。

エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は4月27の記事でレンドーンの離脱に触れ、「エンジェルス・ファンにとって非常になじみ深い話に聞こえる。今シーズンは戦力としてチームに貢献し、長いトンネルに出口の光が見えていた。しかし残念ながら、ハムストリングを負傷。状態は良くない」と状況を説明した。
「レンドーンの不運は、正直に言えばワイルドだ。適切かつ一貫したコンディショニングの欠如が問題の一部だと思わざるをえない。状況次第では完治まで数か月かかることがあり、今シーズンの残りを全休する可能性もある。もはやレンドーンに同情する人は、ほとんどいないということだ」

同メディアはさらに辛辣な言葉を並べた。「以前、怪我について聞かれた時、メディアを軽蔑するような態度しか見せなかったし、野球が最優先事項ではないと宣言したのも知られた話だ。もし自分の身体を最高のコンディションに保つことにもっと尽力していれば、今回の怪我は避けられたのではないか」と落胆した。

最後に、往年の名選手で数多くの名言を残したヨギ・ベラ(ニューヨーク・ヤンキース時代の8番が永久欠番)のセリフで記事を締めくくった。

「デジャブの繰り返しだ」

構成●THE DIGEST編集部

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