群馬・前橋にこだわった日本酒「緑風街」今年も完成 20回目の新酒を開封 参加者が成果確認

 群馬県前橋市のコメ、水、醸造にこだわった日本酒「緑風街(りょくふうがい)」の今年の完成を祝う会が、市内の飲食店「ソーレソーレ」で開かれた。封を開けたのは年に1度発表する緑風街の20回目の新酒。米作りに汗を流し、醸造現場を見学した企画参加者らが杯を傾け、成果を確認した=写真

 市内外から酒を造りたい人が集まった「緑風街倶楽部(くらぶ)」(町田明弘代表)が企画。酒造りは昨年6月、同市西大室町の水田に田植えするところからスタート。メンバーは夏場の草むしりなどを経て10月に稲を刈った。今年2月には同市粕川町の柳沢酒造の酒蔵で米を蒸す現場を見学した。

 この日は搾り始めのあらばしりが用意され、出席者ができたての酒を堪能。町田代表は「人工知能(AI)の進化でなくなる職業があると聞く。しかし、つくる喜び、飲む喜びは奪われない」と話し、今年の新酒をメンバーと分かち合った。

 緑風街は同市江木町の酒店、地中海本舗で販売する。

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