「カタール戦を見たが...」前日会見で日本に手厳しい指摘。イラクの記者に訊いた、質問の“真意”は?「本来の力に匹敵するレベルではなかった」【U-23アジア杯】

カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップの準決勝・U-23日本代表対U-23イラク代表の前日会見が現地4月28日に行なわれ、日本からは大岩剛監督とキャプテンの藤田譲瑠チマが登壇した。

日本の会見では、イラクメディアからの手厳しい指摘も。「日本は攻撃力を持っているが、ディフェンスは欠けているところがあると思う。イラクには強いストライカーがいるが、どう対策するか」との問いに、大岩監督は「(イラクには)良いストライカーがいると感じていますが、しっかりと守備をしていく。我々にも良いストライカーがいるので、得点を狙っていきたい」と答えていた。

会見後、この質問をしたイラクメディアの記者に直撃。「守備が欠けている」との発言の真意をたずねると、延長戦の末に日本が4-2で勝利した準決勝のカタール戦に触れ、こう語った。

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「前回のカタール戦を見たが、日本の守備は本来の力に匹敵するレベルではなかったと感じた。相手が1人退場していて数的優位の試合となった。しかし2失点の場面で日本の守備陣は、上手く処理できていなかった」

イラク代表の特長を訊くと、「それは教えられないよ(笑)」と断られてしまったが、日本に対しては、「日本のチームはいつだって面白いサッカーをする。準決勝でイラクとさえ対戦しなければ、ずっと応援するつもりだったけどね」と笑顔を見せた。

カタール戦では、相手の2本のクロスから簡単に2失点してしまった日本。露呈した守備の課題をしっかりと改善してイラク戦に挑みたいところだ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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