第39回春季リーグ戦19チーム熱戦 5年ぶり開会式に300人 「仲間と野球ができる喜び胸に戦う」 【フレッシュリーグ通信】

開会式で選手宣誓を務める飯塚レパーズの末次旺太主将

筥崎ジンジャーズ開幕8連勝

フレッシュリーグ九州硬式少年野球協会九州北部地区連盟主催の「第39回春季リーグ戦2024」(西日本新聞社など後援)は14日、福岡県飯塚市の筑豊緑地野球場で5年ぶりに開会式が行われ、約300人の選手たちが集結した。

昨年の優勝チーム伊都ベースボールクラブの武内光樹主将(玄洋中3年)が連盟の原田恵理事長に優勝旗を返還。飯塚レパーズの末次旺太主将(穂波西中3年)が「コロナを乗り越え野球ができる日常が戻ってきた。前を向き励まし合ってきた仲間と野球ができる喜びを胸に感謝を忘れず、正々堂々と戦う」と力強く宣誓した。

リーグ戦は所属19チームが南北2ブロックに分かれて3月から熱戦を繰り広げ、各ブロック上位4チームで優勝を争うチャンピオンシップ(決勝トーナメント)進出を目指す。また、5月に開催予定の「理事長旗争奪中学1年生大会」と「夏季九州選手権九州北部地区大会」の組み合わせ抽選も行われた。

福岡県飯塚市の筑豊緑地野球場で行われた開会式に約300人の選手たちが集結した

藤本主将はセンバツ出場の兄から刺激

南ブロック(10チーム)の筥崎ジンジャーズが無傷の8連勝中と好調だ。中でも開会式直後の福岡ウイングス戦は、7―0(5回コールド)と大勝した。2番藤本玄岐主将(和白中3年)が躍動し、3打数2安打3打点だった。

福岡ウイングス戦で3打数2安打3打点と躍動した筥崎ジンジャーズの藤本玄岐主将

京都国際高に進学した兄陽毅さんの活躍が刺激になった。3月の選抜高校野球大会初戦の青森山田戦に「3番・遊撃」で先発。サヨナラ負けしたものの、3安打し一時同点となるホームスチールも決めた。スタンドで家族と応援した藤本主将は甲子園への憧れを強くした。

今年のチームのモットーは「全力疾走で礼儀正しく、ジンジャーズは輝く」。藤本主将は福岡に戻ってから、日ごろの練習でも「意識を高く持って」とチームを鼓舞して取り組むようになったという。

先発を任された鵜口碧海(志賀中3年)も、得意のカーブを決め球に5回無失点5奪三振の好投を見せた。「後の大会につなげるためにも負ける訳にはいかない」と強い気持ちで腕を振った。

南ブロック1位でのチャンピオンシップ(CS)進出も確定。春季リーグ戦初優勝へ、藤本主将は「CSはボールを最後までしっかり見るようにして、もっと打ち勝って頂点に立ちたい」と意欲を示した。

福岡ウイングス戦で5回無失点の好投を見せた筥崎ジンジャーズの鵜口碧海

次ページに福岡ウイングスの投手陣

九州北部地区連盟の原田恵理事長(左)に優勝旗を返還する伊都ベースボールクラブの武内光樹主将
福岡ウイングス戦の初回、先制のホームを踏み仲間とタッチする筥崎ジンジャーズの田原駿乃祐(背番7)
筥崎ジンジャーズ戦で先発した福岡ウイングスの阿蘇晃生
筥崎ジンジャーズ戦で5回から継投した福岡ウイングスの井上道志

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