「緑のカーテン」で温暖化防止、住民が「苗」配布10年 廃油から作ったせっけんも

昨年の「緑のカーテン」苗を配布する様子。取り組みは今年で10年目を迎える(京都府亀岡市東竪町)

 京都府亀岡市東竪町の住民有志が、日光を遮って暑さを和らげる「緑のカーテン」になるつる性植物を無料で配る取り組みが、今年で10年目を迎える。「微々たるものだが、子や孫のために地球温暖化を食い止めたい」と手弁当で活動を続け、29日から配布を始める。

 「東竪町文化環境サークル」は、ゴーヤーやヘチマ、ミニトマト、チョロギ、アサガオなどの苗計2千本を、毎年4~5月に希望者に渡している。廃油から作ったせっけんも用意している。

 京都府の地球温暖化防止活動推進員だった達富弘之さん(80)が緑のカーテンの効果を知り、「みんなに広めよう」と住民に声を掛けて4人で活動をスタート。苗は、メンバーの1人が南丹市日吉町胡麻に所有する畑で栽培している。品種は育てやすく、実が収穫できる野菜を中心に選んでいる。

 中心メンバー4人のほか、配布日には近隣住民がボランティアで手伝う。新型コロナウイルス禍の間も休まず続け、毎年欠かさず訪れる人もいるという。

 今年は4月29日と5月6、13日の午前9時~正午に、同町8番地の太田さん宅前で配る。達富さんは「関心を持つことが一番大事。今後も続けていきたい」と話す。

 問い合わせは達富さん0771(24)5601。

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