服装や頭髪規制は必要? 不合理なブラック校則に待った! シンポに200人来場 広島市中区

校則をテーマに意見を交わす高校生たち

 校則の意義や必要性を考えるシンポジウムが28日、広島市中区の市青少年センターであり、市立高4校の生徒たちが服装や頭髪などを細かく規制すべきかを議論した。不合理な「ブラック校則」が社会問題となる中、広島弁護士会が主催。約200人が来場した。

校則がテーマの演劇を披露する高校生

 意見交換には舟入高、沼田高、基町高、広島商業高の生徒と弁護士たち11人が登壇した。舟入高2年の川橋優衣奈さん(16)は「校則は社会のマナーを生徒に教えるためにある。ただ、夏休み中の髪染めは個人の自由では」と指摘した。

 広島商業高3年の龍侑令乃(ゆりの)さん(17)は「茶髪の生徒がいると学校の印象が悪くなる」と規制に理解を示した。舟入高2年の中山未夕さん(16)は「教員も生徒も納得できるように校則の理由を示してほしい」と訴えた。

 意見交換に先立ち、生徒や弁護士たち約30人が校則をテーマにした演劇を披露。学校にマフラー着用を認めてもらうために奮闘する中学生たちを演じた。シンポジウムは広島弁護士会が2010年から開き13回目。

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