「日本の棚田百選」の一つで 田植え始まる 吹き抜ける風に揺れる早苗の列/岡山・美咲町 

「日本の棚田百選」の一つ、岡山県久米郡美咲町の大垪和西地区の棚田で田植えが始まり、初々しい早苗の列が吹き抜ける風に揺れている。

地元の農業・北山昇さん方では28日、娘婿で町内に住む会社員・鈴鹿昭宏さん(58)家族が高齢の北山さんに代わって作業。汗ばむ陽気の下、田植え機のエンジン音を響かせ、「あきたこまち」と「コシヒカリ」の苗を植え付けていった。清らかな湧き水と豊かな自然がおいしい棚田米を育む。

鈴鹿さんは「日本の原風景を守るため、家族で力を合わせて1年でも長く米作りをしたい。山から湧き出た水で、甘くふっくらした米になる」と話した。

標高約400メートルの山あいに大小750枚の田が広がる同地区。初夏の風物詩になっている田植えは5月中旬ごろまで行われ、8月末には稲刈りが始まる見込み。

壮大な棚田の風景

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