尾上右近さんが語るカレー愛。親友の岩本照さんと食べたカレーは「ヤバかった」⁉

「年間360食はカレーを食べます」と言うほど大のカレー好きである、歌舞伎俳優の尾上右近さんが、カレーへの愛をつづった書籍『尾上右近 華麗なる花道』を出版! 足繁く通う御用達カレー店やおすすめのレトルトカレー、出演作品とカレーの思い出など、これまでの尾上右近さんの人生とカレーを集大成するような一冊です。

本記事は、カレーと歌舞伎のさらなる共通点や、思い出のカレーにまつわるエピソードをお届けする【後編】です。

この記事の【前編】を読む

■派手さや定義がないことも共通点

右近「どちらも派手というか、インパクトがあるのも特徴です。ガツンとくる辛さだったり、歌舞伎でいえば衣装やお化粧の派手さにまずやられますが、それもスパイスの調合だったり、食材のセレクトや煮込み方、つまり演出法など、どちらも長きにわたって試行錯誤されているものです」

確かに共通点を感じるユニークな視点です。

右近「厳密な定義がないというのも共通点だと思います。食材を適当な大きさに切って煮込んで市販のルゥを足せば、家庭でもキャンプ場でもカレーができる手軽さもありながら、プロが作ったカレーはそこでしか食べられない特別感が明確にあります。そんなカレーのプロやカレーを愛する人たちに聞くとみんな『カレーに定義はない』とおっしゃいます」

右近さんが考える共通点を聞いているうちに、とても納得できました。カレーと歌舞伎、確かに似ていますね!

■作品ごとに振り返る「思い出のカレー」

書籍を制作するにあたって「僕の人生を振り返ると、いつもそこにカレーがいた」ということに気づいたそうです。
急遽代役で全公演の主演を務めることになった『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』を支えてくれたカレー。日本アカデミー賞新人賞を受賞した映画『燃えよ剣』の撮影のときに京都で食べたカレー。マツコ・デラックスさんに近い距離でいろいろ囁かれた『アウト×デラックス』で出会ったカレー。

右近「『アイ・アム・冒険少年』では、もともと大の親友だったSnow Man岩本照くんと初めてテレビ番組で共演しました。無人島できりもみ式の火おこしでつけた火をもとに夕食を準備。岩本くんも僕も普段は料理をしないタイプですが、モリ突きで獲った小魚を使ってカレーを作ることに。『魚はぶつ切りにしてカレーにしたらいいんじゃない?』なんて話しながら小魚カレーを作りました。とても美味しかったんですが、小骨がヤバいくらい多かった(笑)」

本書では、そんな人生とカレーとの思い出を「Ukon’s 華麗なるカレー年表」としてまとめたとか。なかなかマニアックな年表です!

■限定販売!『華麗なる花道+華麗なるスプーン』セット

なんと、書籍と同時にオリジナルのカレースプーンも制作! カレーをすくったときにルー、具材、ライスの配分が黄金比になるように設計されたという、尾上右近さんが日常的に愛用している究極のカレー専用スプーンに、右近さん直筆の隈取イラストを絵付けした『華麗なる花道』発売記念の限定品。書籍と隈取デザインのポストカードもセットになっています。

『華麗なる花道+華麗なるスプーンセット』は、主婦の友社公式通販サイトShufutomo Shopにて購入できます。

■『華麗なるレトルト 9点セット』も発売!

書籍の中で尾上右近さんが「美味しかった!」と紹介しているレトルトカレーから9点を集めた『尾上右近セレクト 華麗なるレトルト9点セット』も発売。こちらにも右近さん直筆の隈取デザインのポストカード入り。

『尾上右近 華麗なる花道』(主婦の友社)
著者:尾上右近
定価:2,200円(税込)
判型、ページ数:A5判、176ページ
ISBN:978-4-07-454563-6
※電子書籍『【電子版限定特典つき】尾上右近 華麗なる花道』も同時発売!

尾上右近(おのえ・うこん)
1992年5月28日生まれ。屋号は音羽屋。曽祖父は六代目尾上菊五郎。母方の祖父に昭和のスター鶴田浩二。2000年に7歳で歌舞伎座にて初舞台。2005年に12歳で二代目尾上右近を襲名。2018年に歌舞伎伴奏音楽である清元唄方の名跡、清元栄壽太夫を襲名した歌舞伎界の二刀流。大河ドラマ『青天を衝け』をはじめ、ミュージカル、バラエティー、歌番組や情報番組のキャスターなど多方面に活躍。映画『燃えよ剣』にて第45回日本アカデミー賞 新人俳優賞受賞。趣味は絵を描く。歌を歌う。カレーを食べる。

撮影/柴田和宣(主婦の友社)、スタイリスト/三島和也(tatanca)、ヘア&メイク/STORM(Linx)

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