ハマグリ密漁やめて 茨城海保 ルール順守呼びかけ

潮干狩りのルールを守るよう呼びかける合同パトロールが行われた=大洗町大貫町

茨城海上保安部は28日、茨城県内の地元漁協や同県大洗町、県警水戸警察署などと合同で、同町大貫町の大洗サンビーチでハマグリの密漁取り締まりを行った。同所での潮干狩りは、県の条例などで採取場所や小さな貝の禁止が定められており、海保職員らは、集まった親子連れらにルールを守るよう呼びかけた。

大型連休2日目の同日、砂浜には県内外から大勢の家族連れなどが詰めかけ、熊手を手に、潮干狩りを楽しんでいた。海保職員らは「ペットボトルのキャップほどの小さな貝は放流して」などと呼びかけながら、ビーチを回った。

同町で潮干狩りが許可されているのは第1、第2サンビーチのみで、第3ビーチは保護区域。水産資源の保護を目的とした県の条例では、使ってよい道具とその寸法が定められ、3センチ以下のハマグリの採取も禁止されている。同海保はこの日、金網の付いた禁止漁具などを使用したとして、県海面漁業調整規則違反の疑いで4人を摘発した。

取り締まりを行った同海保警備救難課の中川貴宏課長は「摘発されれば、楽しい時間が台無しになってしまう。ルールを守って楽しんで」と訴えた。

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