男性教師の育休取得に「信じられない!」 小学生男子の一言に称賛の声「将来有望過ぎて」

徐々に社会に浸透しつつある男性の育児休業(写真はイメージ)【写真:写真AC】

徐々に社会に浸透しつつある男性の育児休業取得制度。そんななか、学校の先生の育休取得をめぐり、小学生男子が発した一言がネット上で話題を集めています。息子の言葉を投稿したところ、思わぬ反響があったという投稿者の女性に話を聞きました。

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9歳の小学生男子が、男性教師の育休取得に「信じられない!」と一言

「男の先生が育休を取ります!って保護者会で配られた資料に入ってた

女の先生が産休育休とってもそんな大々的にお知らせしなくない? と思っていたら
帰宅後それを見た9歳長男が

『ねぇ、育休だって。信じられない?!』

と言うから、
いやいや今は男性も育休を…と言おうとしたら続けて

『無理じゃない? 1ヶ月だよ? 1ヶ月は全然足りないでしょ! 育休1ヶ月って…。せめて3ヶ月は取らないと無理でしょ。赤ちゃんと奥さんどうなっちゃうの?! 大丈夫なのかなぁ? 1ヶ月はダメでしょう。3ヶ月はいる!』

しっかり令和っ子だった」

今月19日、息子とのほほえましいやり取りをつづった投稿は、5000件を超えるリポスト、8.8万件の“いいね”を集めるなど話題に。「将来有望過ぎて」「子育てわかってて神」「令和っ子ですね! 常識が変わりつつあります」「これは将来いいパパさんになれますね」「朝からなんか涙出た…早く全人類が理解ある時代になってほしい」など、称賛の声が相次いでいます。

投稿者は9歳と2歳の2人の男の子を育てる女性。男性教師の育休取得に、9歳の長男が「信じられない!」という言葉を発したことから、「そうか、この子は男性育休を先生がとることがまだ信じられないのか。パパもとらなかったしね」と思っていたところ、「育休期間が短かくて信じられない!」という意味だと分かり、驚いて投稿したといいます。

「現在2歳の弟が生まれた際、赤ちゃんのことが知りたいと読み始めた育児漫画を今でも愛読し、一生懸命弟をかわいがってくれています。赤ちゃんの成長段階を知識と実体験とで学んでいるせいか、生後1か月の赤ちゃんの成長とお世話の大変さを自分なりに考え、彼個人の意見として『3か月でも足りないのではないか? 先生のおうちは大丈夫なのか?』と心配に思ったようです」と投稿者さん。今の子ども世代と自分の世代との意識にジェネレーションギャップを感じたと同時に、新しい意識の子どもたちが大人になることで、社会は変わっていくんだなと実感したそうです。

投稿には長男の考えに賛同する声が多く寄せられた一方で、その反響の大きさから、育休を取得しなかったり、しても役に立たなかったというパートナーへの不満、会社や社会への不満、育休を取得する子育て世帯への単身者の不満、育休期間や内容についての意見など、さまざまな声が寄せられたといい、「それだけ社会の関心の高さと、同時にそれについて適切に語れる場のなさがあるのではないかと感じました」と投稿者さん。

一連の投稿の最後では「男性の育休が社会に浸透し、男性も女性も働きやすく、産み育てやすい、柔軟で寛容性の高い成熟した社会になることを願って已(や)みません」と結んでいます。

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