5年ぶりピンクリボンフェス 乳がん検診、歩いてPR 茨城・つくば

市街地を歩きながら乳がん検診を訴える参加者=つくば市研究学園

5月12日の「母の日」を前に、乳がん検診の啓発活動「つくばピンクリボンフェスティバル」が28日、茨城県つくば市で開かれ、約250人が市街地をウオーキングし、検診の早期受診を訴えた。

同フェスティバルは2005年に始まり、ウオーキングや講演会を通じ、乳がんの早期発見、早期治療を呼びかけている。新型コロナウイルスの流行で2020年以降は中止していたが、5年ぶり16回目の開催となった。

ピンクリボンは乳がん撲滅を目指すシンボルマーク。参加者は、ピンク色のTシャツやジャンパーを着用し、発着点となった研究学園駅前公園を午前10時半ごろ出発。市街地3キロのコースを1時間ほどかけて歩き、乳がん検診をPRした。

大会実行委員長で筑波大医学医療系の坂東裕子准教授は「国内では9人に1人が乳がんにかかる。早期で見つかれば90%以上が治癒するが、遅れると生存率が下がる。マンモグラフィー(乳房X線検査)と超音波検査で2年に1度の定期健診を心がけてほしい」と話した。

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