秋田県北部では豚なんこつや全国的に有名な比内地鶏をはじめ、馬肉やクマ肉、ホルモン料理が親しまれている。名物になるまでの歴史や料理を提供している店、メニューを紹介し、地域の食文化を探る。
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軟骨の料理といえば焼き鳥を想像する人が多いだろう。能代市でポピュラーなのは、鶏ではなく「豚なんこつ」。軟骨のまじった肉に細かい切れ目を入れて焼き、こりこりとした独特の食感が親しまれている。
豚なんこつはバラ肉とあばら骨の間にある部位で、パイカとも呼ばれる。1頭から長さ40センチほどの肉が左右計2枚しか取れないが、そのまま焼いても硬すぎて食べられず、かつては捨てられることも多かったという。