【早出し】学校祭初開催、地域と交流 山形医療技術専門学校、学科ブースに体験コーナー

学生と地域の人たちが交流を深めた初の学校祭=山形市・山形医療技術専門学校

 山形市の山形医療技術専門学校(岩田正巳校長)で27日、1995年の開校以来初の学校祭「医技専祭 啓―HIRAKU―」が開かれた。理学療法士や作業療法士を目指す学生たちが、日頃の学びの成果を紹介した。

 理学療法学科のブースでは、来場者が片足で何秒立てるかを測って健康年齢をチェックした。転倒を防ぐための筋力トレーニングや、体を柔らかくするストレッチの方法を学生が訪れた人たちにアドバイスした。作業療法学科は、体が不自由な人が使う箸で豆をつかむほか、紙に書かれた数字を順番通りに線でつなぐ認知能力テストなどの体験コーナーを設けた。

 家族と訪れた同市古館、新関みよさん(84)は「認知能力は20~30代並みの結果だった。健康でいられるよう日頃から鍛えたい」と話した。作業療法学科3年の石川結唯(ゆい)さん(20)は「地域の人と触れ合う貴重な機会になった」と手応えを語った。

 体が不自由な子どもたちも楽しめるよう、マットや段ボールで遊ぶコーナーのほか、学生による出店もあり、カラオケ大会なども行われ、会場は学生と地域の人たちでにぎわっていた。

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