「賃上げの波及を」 連合三重、県中央メーデーに1100人

【「ガンバロー」を三唱する参加者ら=津市西丸之内で】

 連合三重は27日、お城西公園(津市西丸之内)で「第95回県中央メーデー」を開いた。38構成組織の1100人(主催者発表)が参加し、賃上げの波及などを掲げた宣言を採択した。

 宣言は「賃上げの流れを県内で働く全ての労働者に波及させなければならない。われわれの能力・意欲の向上と所得増を図ろう」と強調。能登半島地震の被災地支援を継続することも掲げた。

 番条喜芳会長はあいさつで「今年の春闘では既に多くの組合が昨年を上回る賃上げを獲得しているが、全ての中小企業や小規模企業で獲得しているわけではない」と指摘し、結束を呼びかけた。

 一見勝之知事は祝辞で「皆さんの力で賃金がようやく上がってきたが、まだ多くの問題がある」と指摘。物価高を上回る賃上げ▽取引の適正化▽人手不足への対応―などに取り組むと強調した。

 立憲民主党県連の中川正春代表や国民民主党県連の金森正代表、前葉泰之津市長のほか、立民の次期衆院選立候補予定者らが来賓で出席。参加者らは締めくくりに「ガンバロー」を三唱した。

© 株式会社伊勢新聞社