「関宿トリビア47」発行 短歌で解説、500冊制作 三重・亀山

【冊子「関宿トリビア47」を紹介する土産店「関見世吉右衛門」の従業員=亀山市関町の関宿街道で】

 【亀山】三重県の東海道関宿まちなみ保存会(山内喜隆会長)と亀山市観光協会(伊藤峰子会長)はこのほど、東海道五十三次47番目の宿場町「関宿」を五七五七七調の短歌にした冊子「関宿トリビア47」を発行した。A5判で500冊制作。

 冊子は関宿が47番札所ということで、あ―んまでの46文字に「関」を一文字入れ、47文字とした。一冊880円(税込み)。関宿街道沿いの老舗和菓子店「深川屋陸奥大掾」と土産店「関見世吉右衛門」、JR関駅内の市観光協会の3カ所で販売している。

 同保存会と同協会は、今年関宿が国の重要伝統的建造物群保存地区選定40周年を迎える記念に、平成21年に作成した「関宿かるた」を基に、約十年かけ編集した。

 「あ」の「愛発(あらち) 不破(ふわ) 鈴鹿で結ぶ 古代関 関より東 関東と呼ぶ」から始まり、30番の「ほ」は「本陣を 歌川広重 浮世絵に まだ明けやらぬ 旅立ちの朝」と詠み、47番目として加えた「関」は「関宿を つなぐ今人 未来人 次の世代へ 心託して」と締めくくっている。

 また、一つ一つの句には、「関宿かるた」の絵札の絵と解説文が書き添えられている。

 同保存会は「冊子を持ち、関宿の歴史やいわれなど句を詠みながら、関宿街道の散策を楽しんで」とし、「ぜひ、関宿の土産に」と話していた。

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