福島県産日本酒の会員制コミュニティサイト 今夏にも開設へ 定期的に情報提供

 福島県は今夏にも、県産日本酒の消費拡大と魅力発信に向け、県内外の消費者と地元酒蔵の交流を強化する新しい仕組みづくりに乗り出す。1万人以上を目標にした会員制のコミュニティサイトを設立し、若い世代も加入しやすいようウェブ上で蔵元から県産酒の楽しみ方などの情報を定期的に提供する。酒造関係者との交流や日本酒ファン同士の結び付きを強める。

 県は無料で会員登録できるオンラインコミュニティを立ち上げ、県内全56蔵元に参加を呼びかける。詳細は今後詰めるが、定期的にウェブ上で新酒のおいしさやおすすめの銘柄、酒造りでの独自のこだわりを発信したい考えだ。県が毎年東京都内で開催している「ふくしまの酒まつり」などの日本酒イベントへの参加を呼びかけ、酒蔵と直接触れ合う機会の創出につなげる。

 サイトには、好きな酒蔵や酒に合うおつまみなどを会員自ら発信できる投稿機能も持たせる。県産酒を取り扱う電子商取引(EC)サイトにアクセスできるようにし、各蔵元の販路拡大につなげる考えだ。

 県産品振興戦略課は「県産日本酒の消費拡大の輪を全国に広げるとともに、若年層をはじめ新たな県産酒ファンを獲得できる仕組みにしたい」としている。

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