「チェリサポ制度」始まる 来月3日、県職員が園地で収穫手伝い

 県は人手不足が深刻なサクランボ園地を支援するため、県職員が副業として収穫作業などに協力する「やまがたチェリサポ職員制度」の運用を来月3日に始める。

 実施期間は7月15日までとし、葉摘みや摘果作業、収穫作業など幅広く対応する。就労先は県内の園地とし▽週8時間かつ1カ月30時間まで▽土日祝日か平日の勤務時間外▽時給1500円以下―などの基準を設けた。補助金交付事務の担当など、利害関係が生じる恐れがある職員は利用できない。

 県職員の副業は元々、申請すれば可能だが、審査に時間がかかる。手続きを円滑化し、職員の参加を促そうと、2022年度にチェリサポを始めた。昨年度、制度を利用して許可を受けた県職員は56人で、38人が実際に作業した。働き先を探す際は、農業アルバイトの募集アプリ「daywork(デイワーク)」の活用を推奨している。

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