「対馬の美術史を知って」 業績紹介する50点展示 対馬博物館

対馬ゆかりの画家たちの作品が並ぶ会場=対馬博物館

 対馬で活動した画家らの業績を紹介する展覧会「対馬に生きた画家たち」が、長崎県対馬市厳原町の対馬博物館で開かれている。6月30日まで。
 市制施行20周年記念の特別展として開催。戦後の対馬で制作に励んだ青木秀文、津江篤郎、藤崎利明の各氏(いずれも故人)と、津江氏と交流があった画家の作品を集めた。
 会場には3氏の洋画のほか、画材道具など計約50点を展示。植物や港、村の風景などを描いた作品が並んでいる。
 対馬博物館は、対馬の画家に関する調査研究に着手しており、その成果を今回の展覧会で紹介した。3氏の活動などを記した年表もあり、対馬の美術史を知る内容となっている。
 学芸員の小栗栖まり子さんは「都市部に比べ美術に関する情報が入手しにくい中でも、絵を描き続けた意欲と情熱を知ってもらいたい」と話している。

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