自宅にいただけで「憤慨」された大谷翔平 1014億円契約は敵地ファンの「傷口に塩」米国で注目

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

移籍時に“因縁”のあったブルージェイズとの3連戦

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)までの敵地ブルージェイズ3連戦を終えた。昨オフに日米で大騒動となった“トロント移動”の誤報の影響もあり、初戦の第1打席から凄まじいブーイングを浴びたが、これに7号ソロで応えて見せた。米メディアは誤報について「決してオオタニの責任ではない」と強調。一連の出来事から得た「教訓」も伝えている。

昨年12月、大谷がインスタグラムでドジャース入団を報告する前日、X上ではブルージェイズの本拠地トロントに大谷が向かうとの憶測が広がった。ロサンゼルス発のプライベートジェットのフライトレーダーを数千人が見守るなど騒然とした雰囲気に。しかし、実際は大谷がトロント入りした事実はなく、デマに終わり、米記者も“誤報”を謝罪するなどネット上は大混乱だった。

この経緯もあり、大谷は26日(同27日)の初戦から大ブーイングを浴びた。しかし、初回の第1打席ではこれを切り裂く7号ソロ。一瞬にしてブーイングを消滅させて見せた。米ヤフースポーツは「FA騒動の後、トロントはショウヘイ・オオタニを大ブーイングで出迎え オオタニは本塁打で応じる」との見出しで記事を掲載していた。

ブーイングが発生するまでの過程については「事の成り行きに憤慨したブルージェイズのファンを責めることはできない。しかしながら、12月9日の出来事は決してオオタニの責任ではない」と指摘。大谷自身が後に、トロント移動の憶測が広がってる最中は自宅にいたことを明かしているが、記事でも「ファンがアナハイムからトロントに向かうジェット機を追跡している間、オオタニは南カルフォルニアの自宅に座っていたのだ」と伝えている。

さらに「その翌日、彼がドジャースと7億ドル(約1014億円=当時)という記録的な契約を交わしたと発表したことは、傷口に塩を塗るようなものだった」と、ブルージェイズファンの心境も察している。「一連の出来事から得たのは、ネット上の人々は信用してはならないという教訓だった」とも伝えられていた。

THE ANSWER編集部

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