バラ揚げパンにポトフ、サラダ…おいしく楽しい「さいたま市民の日給食」 市立165校、各校で工夫凝らす

さいたま市民の日給食を楽しむ子どもたち=24日、埼玉県さいたま市中央区鈴谷の市立鈴谷小学校

 5月1日の「さいたま市民の日」に合わせ、埼玉県さいたま市内の小・中学校などの市立学校全165校で市内産食材を使った「さいたま市民の日給食」が実施されている。児童生徒に郷土の食文化に関心を持ってもらおうと、各学校で工夫した特別給食を提供した。

 同市中央区の市立鈴谷小学校(中田清人校長、児童数536人)では24日、中央区の花であるバラをモチーフにした揚げパン、市内産タマネギを使ったポトフ、市内産コマツナを使ったサラダ、牛乳が並んだ。バラ揚げパンは花の形をしたパンに、ヨーロッパ野菜のビーツの粉を乗せ、ピンク色でパンを彩った。タマネギとコマツナは緑区の若谷農園で採れたものを使用している。

 同校の森田愛子栄養教諭(42)は「地域の食材を使うことで、郷土愛を深めていきたい。大人になったときにまた食べたいと思ってくれたらうれしい」と語った。

 児童たちはいつもと異なる特別なメニューに喜んでいた。3年の小林希さん(8)は「ビーツという野菜は聞いたことがあったけど、初めて食べられてよかった」、3年の渡辺茉心(まみ)さん(8)は「ビーツの粉とパンの相性がよくておいしかった」と笑顔で話した。

 特別給食は23~30日にかけて市内の全学校で実施される予定。

中央区の花「バラ」をモチーフにした揚げパンなどを取り入れたさいたま市民の日給食

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