THE RAMPAGE川村壱馬、高まる世界進出への意識「インドネシアにもファンが」「海外は熱量がすごい」

初写真集『Etoile』の撮影地、フランスには“ご縁”を感じている【写真:冨田味我】

個人では初写真集『Etoile』を発売「NGなしです」

THE RAMPAGEのボーカル・川村壱馬の初写真集『Etoile』(小学館刊)が、4月24日に発売された。それに伴い、ENCOUNTでは川村をインタビュー。撮影地がフランスのパリとノルマンディーになった経緯、カット選びのこと、自信のあるパーツなどを聞いた。さらに、グループ、個人としての海外進出、他のボーイズグループとの共演秘話など……。川村の真面目な人柄を感じられる時間になった。(取材・文=近藤加奈子)

――写真集発売の経緯について教えてください。

「突然、『写真集を出版する』ってスタッフさんから聞きました。こういうのって大事なご縁だし、すごく貴重な機会なので、『ぜひ、ぜひ』という感じでした。そして、『どこでどんな風に撮ってもらいたいか』などをバーってあげさせてもらい、それらを反映してもらった感じです」

――撮影地はフランス。その理由は。

「最初はイギリスかフランスが候補でした。イギリスには自分が一番好きなアニメの聖地があるんですよ。けど、国境を越える時に撮影機材を全部没収されちゃう可能性があるので、フランスだけになりました。フランスは街並みや雰囲気が好きで、行ってみたかったことが理由の1つです。また、以前からフランスのブランドさんともお仕事をさせてもらい、ご縁も感じていました」

――初の写真集。カット選びにはこだわりましたか。

「逆にこだわらなかったかもしれないです。というのも、自分では選ばないであろうカットも結構入っていて、選定は全てマネジャーさんや他の人に委ねてみました。理由は自分が『良くない』と思っていても、他の人から見たら良いと思う部分もあるかもしれないからです。ピックアップしてもらった写真をチェックし、『これ大丈夫かな?』と思うこともありましたが、全部NGなしにしました」

――さまざまな表情を見せていますが、最も気に入っているパーツを教えてください。

「歯並びじゃないですか(笑)」

――今回、海外での撮影が実現しましたが、グループとして、個人としての世界進出は意識していますか。

「最近はアジアでもライブをしているので、グループとしては特に意識しています。個人では、主演した映画『HiGH&LOW THE WORST X』をご覧いただき、インドネシアでも多くの方が僕のファンになってくれたようでビックリしました。ただ、世界進出とか大きな規模で考えていなかったです。『届く人に僕の音楽が届けばいい』と思っていましたが、単純に個人の認知度が上がれば、グループのファンの母数も増えるから『頑張った方がいいのかな』って。グループとしてはみんな世界に行きたがっているし、僕も『そうなったらいいな』と思っています」

――世界進出のためには何が必要だとお考えですか。

「僕らの努力もありますけど、ファンの方が支えてくれることだと思います。僕らだけで盛り上がっても仕方がないし、ファンの方がどれだけ力を貸してくれるのか。これは僕たちだけの問題じゃないと思っています」

――海外ファンの反応は気になりますか。

「ライブでは毎回盛り上がりがすごくて、僕らと一緒に歌っているんですよ。僕はよく海外のラッパーのライブ映像を見るんですけど、それと同じような熱量を海外公演で感じられるので、『おおっ!』ってなります。純粋に僕らの音楽を楽しみに見に来てくれているというか、『これだよな』と思うものはあります」

――特に音楽を届けたい国は。

「やっぱり、どこかでアメリカは意識しています。一番行った回数が多い国ですし。けど、今はアジアに行かせてもらっているし、結果を出せばそこから広げていけると思います。まずは一つひとつを丁寧にやることですね」

あまり渋谷に行かないことが話題になったことも【写真:冨田味我】

Number_iと初共演「良い刺激」「いつかコラボを」

――先日放送されたNHK『Venue101 拡大版』では、Number_iさん、ATEEZさん、TWSさんと共演し、話題になりました。

「あの日はすっごく楽しかったです。みんな、めちゃくちゃカッコ良かったし。TWSさんのお兄さんグループ・SEVENTEENさんとは以前に共演して、それでご縁を感じていたので、TWSさんとも共演できてうれしかったです。ATEEZさんはシンプルにめちゃくちゃカッコ良かった。Number_iさんはパフォーマンスを見て『ずっとこういうのがやりたかったんだな』と思いましたし、何よりご本人たちが生き生きしていると感じがしました。ダンスもラップもシンプルに『うわっ、いいな』って。僕だと全編ラップの曲をやりたくても、それはグループでは無理なので、ああいう攻めた曲(『GOAT』)をできるのはうらやましいです。ダンススキルも高くて良い刺激をいただけました。しかも、Number_iさんはわりと同年代で、岸(優太)さんは年上ですけど、平野紫耀さんは僕と同い年(97年生まれ)で同じ1月生まれなんですよ」

――会話はされましたか。

「『今日はありがとうございました』とあいさつだけしました」

――また共演してみたいですか。

「してみたいです。超おこがましいですけど、『いつか僕のソロ活動が始まったときにコラボとかフィーチャリングとかできないかな……』なんて思いました。本当に超おこがましいですけど(笑)。同世代で盛り上げられたらいいなって思います。ちゃんと話してはいないので、どういう人となりかは分からないですけど、共通点があるので気になっています」

――ENCOUNTの前回インタビューで「ふらっと渋谷に行ったのは10回あるかないか」とおっしゃっていましたが、それは今も変わらずですか。

「そうですね。最近は(自宅で)ゲームをしやすいようにめっちゃでかい機材を買いに渋谷に行きました。本当にそれくらいです。予約しておいたやつを買いに行って(笑)」

――川村さんがあまり渋谷に行かないことが、ファンの間で話題になりました。川村さんといえば、クランプダンスのイメージもありますが、クラブで踊るためには行かないですか。

「クランプダンスやっていますけど、クラブとか行かないですもん。ダンスの師匠のTwiggz“JUN”(RAG POUND)さんのスタジオに通って練習していましたし、ダンスバトルに出たことも~?3回あるけど、多分、クラブは僕には合わないです」

――話は変わりますが、川村さんが一番素を出せるのはどなたですか。

「いつもそのまんまだからな……。案外僕と知り合いじゃない人かも。うーん。分からん(笑)!」

□川村壱馬(かわむら・かずま)1997年1月7日、大阪府生まれ。THE RAMPAGEのボーカル。俳優活動は映画『HiGH&LOW THE WORST』『HiGH&LOW THE WORST X』『貞子DX』『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』、ABCテレビ・テレビ朝日系連続ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』などに出演。血液型B。近藤加奈子

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