カメラ女子・沙倉しずかさんが念願の200-600を購入して、北海道の野生動物を撮った!

By 沙倉しずか

こんにちは! カメラ女子の沙倉しずかです!

昨年まではレースクイーンだったのですが、今シーズンからは昨年レースクイーンをしていたチームから、チームカメラマンのオファーをいただき、チームのオフィシャルとして各レースに帯同して写真を撮っています。なので今年は、モデルとチームカメラマンの2足のわらじで活動しています。

カメラ歴は5年で、今もそしてこれからも永遠にカメラ勉強中です。

3月末、1年ぶりに北海道へ野生動物の写真を撮りに行ってきました!

昨年に北海道を訪れたときは、地元の優しい野鳥おじさんの助けもあり、なんとかシマエナガやエゾリスを撮影することができました。

>>昨年の記事はこちら

しかし今年は、昨年ほどの撮れ高で帰るわけにはいきません。それには理由があります。ひとつ目はソニーの超望遠ズーム「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」を買ったから! そして2つ目はICL (眼内コンタクトレンズ)の手術をして視力が大幅に上がったから!

借り物のレンズから自分のレンズになったこと、視力が上がって鳥を見つけやすくなったこと。どちらも私にとってはとても勇気のいる大きな買い物(ローン)だったので、なんとしても結果を残したい気持ちでいっぱいです!

撮影できるのは3日間。必ず昨年よりレベルアップしていると信じて、昨年も訪れた旭川にある公園へ向かいました。

初日は雪が激しく降る真冬並みの寒さで、地面は凍結してつるつる。滑って転ぶわ、手は悴むわ、寒さで足が震えるわ、軽装備で来てしまったことを激しく後悔しました。

野鳥おじさんとの再会

そんな寒さの中、元気に飛び回る沢山のシジュウカラ、ゴジュウカラ、ヤマガラ、コガラたち。公園が丘陵地にあるため、木に止まる鳥を目線ほどの高さで撮れることが多く、東京都内の公園に比べると撮りやすいです。

寒さに耐えながら公園内を3時間ほど歩き回っていると、向こうから見たことのあるおじさんが歩いて来ました。昨年私に公園を案内してくれた野鳥おじさんでした! このおじさんは旭川で写真クラブの会長を務めているそうで、ほぼ毎日この公園に来て野鳥や植物を撮影しており、この公園の主のような人です。

おじさんに声をかけると最初はピンときていなかったものの、少し話すと「あぁ! 昨年東京から来てた子ねぇ~!」と私のことを思い出してくれました。「シマエナガいましたか?」と聞くと、「エナガねぇ、昨日は暖かかったからいっぱいいたのにねぇ。今日は全然いないねぇ。気温が上がらないと出てこないんだよ〜」と。

ん? エナガ? と最初は戸惑いました。北海道の野鳥界隈の人は、シマエナガのことをエナガと呼ぶのです。シマエナガはエナガの亜種であり、わざわざシマをつけなくても、エナガはシマエナガしかいないからでしょうか。

北海道の野鳥界隈では「シマエナガいましたか?」と聞くとよそ者感が出ます。逆に「エナガいましたか?」と聞くと通な感じが出るので私も北海道ではエナガと言うようになりました(笑)

撮れ高がなく渋い表情の私を見て、おじさんは、「〇〇公園に行くといいよ。フクロウとモモンガがいるよ。きっとカメラ持った人がいっぱいいるからすぐわかる。分からなかったら聞いてごらん。旭川の人は優しいからねぇ」と教えてくれました。

特別天然記念物のクマゲラにも出会えた

2日目、早速おじさんが教えてくれたその公園に行くと、おじさんの言うとおりでした。公園に入ってすぐのところで、7~8人のカメラを持った男女が真剣な眼差しで見上げる先には、上部に小さな穴が空いた木がありました。エゾモモンガの巣穴です。

そーっとエゾモモンガを待っている人たちに近付いてみました。するとひとりのおじさんが話しかけてきました。「今日はまだ1度も(モモンガが)出てないよ」と。

詳しく聞くと、エゾモモンガは夜行性のため、明るい時間は巣穴から出てくることがほとんどないそうです。ただし私が訪れた3月は繁殖期にあたるため、昼間でも見られることがあるとか。ほんの僅かなエゾモモンガチャンスのために多くの人が早朝から夕方まで入れ代わり立ち代わり訪れ、エゾモモンガの出没状況を伝言ゲームのように共有している様子でした。

私もエゾモモンガを待ちつつ、周りの木の様子も気にして見てみると…。すぐ近くに日本最大のキツツキで特別天然記念物のクマゲラが飛んできたり、目線の高さで寝ているエゾフクロウがいたり、カケスなども見ることができました。

公園は雪が積もっていますが、野生動物や野鳥を観察に来る人たちによって踏み固められていて歩きやすいです。

クマゲラが出たときはエゾモモンガ待ちの人たちも一斉にクマゲラの撮影に行ってしまいました(笑)遠くからでもはっきりクマゲラと分かるくらい大きくて、嘴が折れないか心配になるほどの勢いで木をつついている姿がカッコよかったです!

近くにはスキー場があり、スキー場の音楽が聞こえるような場所にも関わらず、エゾフクロウは気にする様子もなく昼間は毎日同じ木で寝ているようで、公園の常連の人たちはなるべく音を立てないようそーっと歩いていて、人が近寄れないようにエゾフクロウが寝ている木の周り半径5~6mくらいにはロープが張られていました。

3時間ほどエゾモモンガを待ってみましたが、今回私には3日間しか撮影する時間がないので会える可能性の低いエゾモモンガは諦めることにしました。いつか1週間くらい滞在できるときに再チャレンジしたいです。

エゾモモンガを待っている間にこの公園でも野鳥おじさんの友達ができ、別れ際いろんなおじさんに、「うちの写真団体に入らないかい?」と名刺を渡されました(笑)

来年はどんな野生動物に出会えるのか

最終日は少し気温が上がったので初日に行った公園でシマエナガを狙うことにしました。

公園に到着しフッと気配を感じて後ろを振り向くとエゾリスがいました。望遠レンズの広角側(200mm)で撮っても収まりきらないほど近く、幸先の良いスタートとなりました。その後もエゾリスがたびたび現れ可愛らしい姿を見せてくれました。

午後になってどんどん気温が上がり、キレンジャク、オオアカゲラ、アカゲラ、コゲラさらには念願のシマエナガも出てきてくれました!

しかしシマエナガの動きは本当に素早く、納得のいく写真が撮れないままあっという間に時間は過ぎ、帰りのタイムリミットが来てしまいました。名残惜しくも、公園の主である野鳥おじさんに「また来年!」とお別れをし、公園を後にしました。

心残りはありますが、初めて見る野生のフクロウや野鳥たちに出会えて充実感たっぷりの3日間でした。鳥や動物が可愛いのはもちろんですが、北海道の雪景色がそれらの魅力をさらに引き立ててくれました。北海道にはまだまだ素晴らしい自然が沢山あるので、来年の冬は別の場所にも行ってみたいなぁと企んでいます。

文・写真 / 沙倉しずか
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