西郷真央が今季初トップ10入りも… ダボ締めに「情けない」

集中してプレーできていただけに、18番に悔しさを残した(撮影/村上航)

◇JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ 最終日(28日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

最終18番のティイングエリアに立った時点で、西郷真央はクラブハウスリーダーのコ・ジンヨン(韓国)に並ぶ5アンダーだった。打ち下ろしのパー3で放ったティショットはグリーン左サイドに外し、左足下がりの難しい傾斜が残った。

2本のクラブを持って長考したが、PWを握って打った2打目は無情にも土手にぶつかって戻ってしまい、3オン2パットのダブルボギー。「情けない」と振り返った。

1アンダー21位から出て前半2番(パー5)でバーディ奪取。ただ、それ以降はなかなかパッティングが入らずに5番から連続ボギーと苦しい時間が続いた。

雲ひとつない青空の下で(撮影/村上航)

流れを変えたのは折り返した10番でのバーディ。ピン奥2.5mを確実に沈めると13番(パー5)でもバーディを奪い、スイッチが入ったかのように2オンさせた15番(パー5)から3連続バーディでスコアを伸ばした。

「13番なんかは60ydちょっとの距離が1mについて。きのう良くなかったサンドウェッジの中途半端な距離のリベンジはできた」

全体を通してアイアンの感触は悪くなかった。17番と18番の間にある、両ホールからスコアを確認できる電光掲示板にも目を向けず「集中して見ていなかった」。それだけに、18番でのプレーは「きょうは眠れるか分からない」ぐらい、悔しさがこみあげる。

今週は右手首を痛めて一時は「棄権」も考えた(撮影/村上航)

「きのう、ティショットがかなり左から風に流されたイメージがあって、あまりピン方向を狙えなかった。ちょっと左側を狙って、番手は手前のバンカーをクリアできるかどうかだったので、しっかり振ったらそのまま真っすぐに飛んで行ってしまった」。右のバンカーを避けた結果だった。

6バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「69」で回り、日本勢最上位の通算3アンダー8位フィニッシュ。今季から米ツアーメンバー入りしたが、初めてトップ10に入った。

ボギーパットを決めきれなかったことが余計に悔しい(撮影/村上航)

「せめてボギーで上がれていたら。上がりのホールでダブルボギーはあんまり納得はしてない。プラマイゼロですね」。しかし、2日目に手首の痛みを理由に棄権を考えたことを思えば「あんまり体の状態が良くない中で4日間戦えたのはひとまずホッとしている。一度日本に帰って治して、また戦いたい」

次戦は5月9日開幕「コグニザント ファウンダーズカップ」(ニュージャージー州アッパーモントクレアCC)。英気を養って米本土の地に戻ってくる。 (カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)

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