韓国でストリーミングメディアが大幅値上げ、「ドラマを追いかける自由」に別れ?―中国メディア

中国メディアの環球時報は26日、韓国でストリーミングメディアが大幅値上げすることについて取り上げる記事を掲載した。写真はネットフリックス。

中国メディアの環球時報は26日、韓国について、「YouTubeやNetflixなど海外の動画配信サービスが相次ぎ料金値上げを行う中、国内のサービスも一斉に価格を見直し、『ストリーミング』と『インフレーション』を合わせた『ストリームインフレーション』という新語も生まれている」と報じた。

記事によると、韓国のストリーミングサービス「Tving」は19日、新規加入者の年額料金について、5月1日以降、9万4800ウォン(約1万900円)から11万4000ウォン(約1万3100円)に約20%引き上げると発表した。同サービスは昨年12月にも約20%引き上げていた。CoupangもWow会員の月額料金を4990ウォン(約570円)から7890ウォン(約900円)へと58%引き上げる。

海外勢では、YouTube Premiumとディズニー公式動画配信サービス「Disney+」がそれぞれ料金を約40%引き上げ、Netflixは昨年以降、料金を引き上げただけでなく、アカウント共有を同一世帯内に制限した。

Coupang、YouTube Premium、Tvingの三つのサービスに同時加入すると、月額料金は4万ウォン(約4600円)近くに達する。仁荷大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は、韓国の消費者、特に収入の少ない一人暮らしの消費者や若者に大きな負担となっていると指摘する。

韓国メディアの亜洲日報は、国民の「ドラマを追いかける自由」がますます手に届きにくくなりつつあると報じた。(翻訳・編集/柳川)

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