ロシア人記者2人拘束、ナワリヌイ氏に協力 外国報道機関に勤務歴

[モスクワ 28日 ロイター] - ロシアの裁判所は27日、北極圏の刑務所で2月に死亡した反政府活動家ナワリヌイ氏が生前に創設した「過激派」組織の活動に関与したとして、ロシア人記者2人を2カ月間拘束することを決定した。

モスクワの裁判所の声明によると、1人はコンスタンチン・ガボフ氏で、ナワリヌイ氏の関係者が運営するユーチューブチャンネル向けに動画や写真の素材を準備したという。

また、AP通信によると、もう1人は同社などで勤務した経験がありイスラエルとの二重国籍を持つビデオジャーナリストのセルゲイ・カレリン氏で、北部ムルマンスク州で26日に拘束されたという。

AP通信はカレリン氏の拘束について「非常に憂慮している」と表明。さらなる情報を求めているとした。

カレリン氏もガボフ氏と同様の罪に問われている。

ガボフ氏はロイターやドイツの放送局ドイチェ・ウェレなどの海外やロシア国内の報道機関で働いてきた。

ロイターはガボフ氏について、フリーランスの記者で、過去にロイターのニュース配信に携わったことがあるが、現在はロイターのためには働いていないと説明した。

ロシア当局はナワリヌイ氏の活動を過激派と見なして禁止している。

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