北朝鮮が米国批判、ウクライナへの長距離ミサイル供与巡り

[ソウル 29日 ロイター] - 北朝鮮は、米国がウクライナに長距離ミサイルを供与したことを批判した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が29日、国防省の声明を伝えた。

米政府当局者は24日、米国がウクライナに対し最大射程300キロの地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」をここ数週間で供与したと明らかにした。ウクライナはこのミサイルを2度使用したという。

KCNAによると、国防省高官は28日付の声明で「米国はウクライナに長距離ミサイルを秘密裏に供給し、国際社会の不安と懸念をあおっている」と指摘。

「どのような最新の兵器や軍事支援をもってしても、米国は英雄的なロシアの軍隊と国民を打ち負かすことは決してできない」と述べた。

北朝鮮とロシアは軍事関係を強化しており、米国と同盟国は朝鮮半島の緊張をエスカレートさせていると指摘している。

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