養老渓谷駅前の観光案内所が再開 市原市が当面直営、土日祝日に 運営組織の経営難で2月から閉鎖

業務を再開した小湊鉄道養老渓谷駅前の観光案内所=市原市朝生原

 2月から閉鎖されていた小湊鉄道養老渓谷駅前(市原市)の観光案内所が、業務を再開した。当面の措置で市が直営し、市南部を訪れる観光客に案内を行う。営業時間は土日祝日の午前9時~午後5時。

 同案内所は、1月まで市原市観光協会が運営していたが、同協会の経営難で、五井駅前の案内所とともに2月から閉まっていた。

 市は、内房総アートフェスの開催や大型連休で養老渓谷を訪れる観光客が多く見込まれることから、案内業務が必要と判断し、直営での再開を決めた。

 再開した業務は、パンフレットの配布や案内サービスなど。観光協会が運営していた際に実施していたレンタサイクルや荷物の預かりは行わない。

 観光協会は債務超過で事業継続が困難になったとして解散方針を決め、破産手続きの準備に入っている。

 市は「養老渓谷地域は魅力ある観光地。ぜひ来てほしい」と来訪を呼びかけた。

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