IMPACT<きょうの一枚>フォトグラファー今井暖

◇国内&欧州男子ツアー共催◇ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 最終日(28日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇晴れ(観衆8020人)

1秒間に120コマ撮れるカメラが現れると、スポーツを撮る上で色々な価値を生み出す。そのひとつがインパクトの写真だ。

「インパクト」をあらためて辞書で引いてみると、こう書いてある。
(1)物理的あるいは心理的な衝撃、またその影響や印象
(2)球技でボールがバット・ラケット・クラブなどに当たること、またその瞬間

なるほど、分かってはいたがこうやって調べ直すとより明確になる。ゴルフの写真だけでなく、野球、テニス、サッカー、他のいろいろなスポーツでもインパクトの写真は存在する。最もダイナミックな瞬間だ。

一方、インパクトのある写真を撮ることはなかなか難しい。なぜなら答えがないからだ。人の受け取り方がさまざまである以上、印象に残る写真を定義することは難しい。自分で写真を撮ったり、誰かが撮った写真を見たりする機会が圧倒的に増えた昨今。印象に残っている写真は、誰しも1枚や2枚はあるだろう。

「インパクトのある写真を撮る!」などと大袈裟に言わなくても、見た人が部屋に飾りたくなる、たまに見返したくなる。誰かのココロに残る、そんな写真を自分もいつか撮ってみたい。(フォトグラファー・今井暖)

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