円が対ドルで5円上昇、介入観測 神田財務官「ノーコメント」

Vidya Ranganathan

[シンガポール 29日 ロイター] - 29日の外国為替市場で円が対ドルで5円上昇し、市場関係者からは日本のドル売り円買い介入との見方が出ている。

ドルはこの日、一時1ドル=160.245円まで上昇し、34年ぶり高値を更新する場面があった。

その後は158円付近まで下げた後、さらに155.25円まで急落した。

0500GMT(日本時間午後2時)時点では1.6%高の155.86円。

バンク・オブ・シンガポールの通貨ストラテジストは、ドル円の下落が突然かつ急激だったことに言及し「介入のように見える」と語った。

円は今年に入り約11%下落しており、市場では日本の当局による

介入への警戒感が高まっていた。

財務省の神田真人財務官は29日、介入観測が出ていることに関して、「いまはノーコメント」と記者団に語った。

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