京都府福知山市が「民間救急」に介護タクシー事業者を初認定

患者等搬送事業者に認定された「チームいずみ」の泉代表(福知山市東羽合町・市消防本部)

 京都府福知山市消防本部は、緊急性がない軽症患者の病院搬送や入退院時の移動を支える患者等搬送事業者(民間救急)に、同市上紺屋の介護タクシー事業者「チームいずみ」を市内で初めて認定した。

 民間救急は、各自治体の消防本部が軽症者を処置するための資器材を備えた車両を保有し、救急知識を持つ乗務員を雇っている事業者を独自に認定する。

 チームいずみはストレッチャーや車いすの利用者に対応した車両3台を持ち、要介護者や歩行困難な高齢者の通院や買い物に付き添う介護タクシー事業を2017年から営んでいる。昨年11月に市消防本部で応急手当や感染防止対策などを受講し、今年2月中旬に認定証を受け取った。

 泉直輝代表(53)は「消防や病院との連携を深め、高齢化が進む地域に安心感を与えられるよう努めたい」と話している。

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