WNBAのレジェンド、キャンディス・パーカーが引退を表明…アメリカ代表でも活躍

4月29日(現地時間28日)、キャンディス・パーカーが16シーズンにわたるWNBAでのキャリアに終止符を打ち、引退することを自身のSNSで発表した。

現在38歳のパーカーは、ラスベガス・エーシズでプレーした2023年シーズン中に左足を負傷すると、残りのシーズンを欠場し、手術を受けることに。パーカーは当初、2月7日にエーシズと1年契約で再契約したが、29日のInstagramへの投稿で、ケガの回復が遅れており、再び手術が必要であることを明かし、引退を表明した。

アメリカ出身のパーカーは、193センチのフォワード。2007年と2008年にテネシー大学をNCAAトーナメント優勝に導くと、2008年のWNBAドラフトで全体1位指名を受け、ロサンゼルス・スパークスに入団した。ルーキーイヤーから、平均18.5得点9.5リバウンド3.4アシスト1.3スティール2.3ブロックと躍動し、新人王と同時にシーズンMVPを受賞した唯一の選手となっている。

スパークスを長年けん引し続けたパーカー[写真]=Getty Images

その後、2013年に自身2度目のMVPを受賞すると、2016年にはスパークスを優勝に導き、ファイナルMVPを獲得。2021年には13シーズン在籍したスパークスを離れ、シカゴ・スカイに加入すると、2度目のリーグ制覇を成し遂げた。

スカイで2シーズンを過ごし、2023年には前年王者であったエーシズに移籍した。パーカーはケガによりシーズン後半を欠場したものの、エーシズはWNBAで21年ぶり、史上3チーム目となる2連覇を達成。パーカーはリーグ史上初めて3つの異なる球団でタイトルを獲得した選手となった。

パーカーはキャリアの中でさまざまなケガに見舞われたにも関わらず、10度のオールWNBA選出、7度のWNBAオールスター、2020年の最優秀守備選手などに加え、北京オリンピックとロンドンオリンピックでは金メダルも獲得しており、輝かしいキャリアを築いた。

アメリカ代表としても活躍したパーカー[写真]=Getty Images

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