名前に負けず、大きな相撲を…塚原改め栃大海関、新十両昇進を報告 越谷出身の関取は阿炎関に続き4人目

福田晃市長(左)を表敬訪問した栃大海関(越谷市提供)

 大相撲5月場所(12日初日)で新十両に昇進した越谷市出身の栃大海(とちたいかい)関(24)=本名・塚原隆明=が23日、埼玉県越谷市の福田晃市長を表敬訪問した。

 栃大海関は、市立東越谷小学校から越谷東中学校へ進み、途中で入間市立黒須中学校に転校した。中学3年生で中学横綱に輝いた。高校は名門の埼玉栄高で稽古を重ね、春日野部屋に入門。2017年11月場所で初土俵を踏んだ。

 身長192センチ、体重148キロの恵まれた体格と、突き押しを生かした豪快な取り口を武器に序二段と序ノ口で優勝。順調に番付を駆け上がり、3月場所で5勝2敗の成績を収め、新十両をつかみ取った。

 越谷市役所を訪れた栃大海関は、しこ名を新十両昇進を機に本名の「塚原」から「栃大海」に変更したことを報告。福田市長は「越谷市出身の力士として、市民に力みなぎる取組を見せていただけることを期待している」とエールを送った。

 栃大海関は「名前に負けず、大きな相撲を取ってほしいという(春日野)親方の願いが込められたしこ名を大事にし、全力で取り組む」と5月場所に向けて意気込みを述べた。

 市スポーツ振興課によると、越谷市出身の関取は阿炎関に続き、栃大海関で通算4人目となる。

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