NHK党・福永氏がド直球「政治より、自分の能力を高める方が豊かになれる」ヒマラヤから補選

衆院東京15区補選に政治団体・NHKから国民を守る党から立候補し、落選した弁護士の福永活也氏が29日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、政治より「自分の能力を高める方が簡単に豊かになれる」と持論を展開した。

福永氏は補選が告示された今月16日に、東京・江東区役所前で第一声。しかし、その後は以前から準備していたエベレスト登山のため日本を離れていた。ベースキャンプから動画を投稿するなどしていたが、そのまま選挙戦を終えていた。28日に投開票が行われ、東京15区では立憲民主党の酒井菜摘氏が当選した。

福永氏はやはり東京15区に立候補していた乙武洋匡氏の「この度、落選をいたしました。ただただ私の力不足に尽きます。」などとつづった敗戦の弁に反応。29日未明に「お疲れ様でした!帰国したらご飯いきましょう!!」とねぎらいの言葉を送った。

福永氏自身は1410票を獲得し、9候補中8位のブービー賞という結果だった。ただ、福永氏は「これで0.8%も投票してもらえるなら、いずれ2%目標に貢献できるかもです」と手応えも感じたようだった。

「日本はゴールデンウィークか それもあって投票率低かったのかな」と組織票のない諸派には不利な状況だったと分析。続けて「でも、選挙行くのも行かないのも誰に投票するのも勝手で、それでバカとかアホとかないなって思ったな」と本音。「政治に関心持つより、自分の能力を高める努力した方が、簡単に豊かになれるし」とリアルな持論を展開した。

福永氏は三重県伊勢市出身で、名古屋工業大学の工学部出身。大学卒業後は2カ月だけ会社に勤務したが退職し、その後はフリーターだった。しかし、23歳の時に父親が死去し一念発起。弁護士を目指し関西大学の法科大学院に入学した。「勉強がめちゃくちゃ楽しくて」と学生を“満喫”した上で、27歳で司法試験に合格した。

これまで、東日本大震災後の東京電力の賠償訴訟、シングル家庭の養育費未払い問題、著名人の名誉毀損(きそん)訴訟などを手がけてきた。ある程度の資産を得たことで、趣味として刺激を求めて登山を始め、世界7大陸(アジア、ヨーロッパ、北米、南米、オーストアリア、アフリカ、南極)の最高峰「セブンサミッツ」の登頂も達成した。

(よろず~ニュース編集部)

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