あと1アウト…西武が3試合連続サヨナラ負け、守護神アブレイユが逆転3ラン食らう 2001年以来の屈辱、髙橋光成の力投フイ

7回2死満塁、山川を見逃し三振に仕留めて雄たけびを上げる西武・髙橋(撮影・星野楽)

◆ソフトバンク5×―4西武(29日、みずほペイペイドーム)
西武が今季のソフトバンク戦6連敗となった。9回、守護神アブレイユが柳田悠岐に逆転3ランを食らい、3日連続のサヨナラ負け。西武の3試合連続サヨナラ負けは2001年8月以来。

先制を許し、ソフトバンクのスチュワートに3回までは走者を出すことができない展開。4回、西武の3番中村が一振りで展開を変える。2死から左中間に放った今季3号は阪神、西武で活躍した田淵幸一氏(77)の歴代11位の474本塁打に並ぶメモリアルな一発となった。

5回には佐藤龍の安打と相手の守備のミスに乗じ、2死一、三塁までチャンスを広げる。この日1000試合出場を果たした1番金子が甘く入った直球を右翼スタンドまで運ぶ2号弾。こちらも節目の一発でリードを3点に広げた。

西武の先発は、今季初勝利を目指す髙橋光。初回から毎回、走者を出すが150キロ台前半の直球にスライダーやフォークなど多様な変化球を交え、ソフトバンクの強力打線を抑えていく。

6回はこの試合初めての三者凡退。だが、球数が増えてきた7回にピンチを迎える。栗原や仲田の安打などで1死満塁。代打の中村晃は浅い中飛に打ち取ったが続く柳田の三ゴロを佐藤龍が悪送球し、2点差に。ここで対戦するのはかつてのチームメート4番山川。全球フォークを繰り出し、見逃し三振に取るとガッツポーズを見せた。

8回は連投となった水上が三者凡退に抑えたが、最終回は守護神のアブレイユが2死一、二塁のピンチを招く。打者は柳田。2球目の内角高めのストレートを右中間テラス席に運ばれた。

© 株式会社西日本新聞社