「最高の受け答え」大谷翔平 自身への大ブーイングへの“見解”にファン感嘆「ないちゃった」

(写真:時事通信)

ドジャースとカナダ・トロントのブルージェイズの3連戦最終日の4月28日(同29日)も、大谷翔平選手(29)はブーイングを浴びていた。そんな大谷の“ブーイング論”が注目を集めている。

3連戦初日の26日、「2番DH」で大谷が打席に入ると、敵地のファンからは盛大なブーイングが巻き起こった。大ブーイングを浴びながらも、大谷は第一打席で7号先制ホームランを放つ。ダイヤモンドを一周して本塁に戻る間も敵地ファンからのブーイングは鳴りやまなかったが、いきなりの一撃に敵も味方も騒然。ドジャーズの控え席の選手まで大谷に「ブ〜」と言って笑いを誘うなど、スタジアム全体が異様な盛り上がりを見せた。

「ブルージェイズは2023年、大谷のFA移籍先の球団として最終候補に残っていました。ドジャースとの契約発表直前、“大谷がトロント行きの飛行機に乗った”と米メディアが報じるなど現地での期待が高まるなか、大谷のドジャース入りが発表されたという経緯があります。ブルージェイズファンは来てくれると信じていた大谷に“裏切られた”という思いがいまだにあるのでしょう」(スポーツ紙記者)

しかし、大谷はブーイングに動じることなく、チームに貢献。大谷の先制7号ソロから勢いが付いたド軍は12ー2で大勝した。

試合後、記者団から問われると、ブーイングが起きたことに対しては「ビックリはしなかったですね(笑)」としつつ、「自分のチームを好きだからこそ、相手のチームの選手にブーイングとかすると思うので、そういう熱量っていうのはドジャーズファンでもブルージェイズのファンでも“野球好きなんだな”っていうリスペクトに逆に感じるところかなと思います」と穏やかに語った。

続けて、「結果的にいける球団は1つ。僕的には声をかけてもらった球団ってのは、もう本当に感謝しかないですし、そこに関して僕は、ファンの人がどう思っているかは置いておいて、僕としてはファンの人たちも含めて感謝しかないかなと思います。別にブーイングも嫌ではないというか、野球の一環ですし、ファンの方たちがそれで楽しいのが一番だと思う。選手は気にしてもらえるだけ選手にとってはいいんじゃないかなと思います」と、ブーイングを浴びせた敵地のファンにまで感謝を示した。さらに「僕がブルージェイズのファンだったら普通にブーイングすると思いますし、そこはスポーツの一環かなと思います」とも述べた。

この対応にSNS上では、大谷のコメントを絶賛する声が相次いだ。

《この人、ホンマもんの大物やな》
《大谷翔平さん、ブルージェイズファンに大ブーイングされての感想 野球が大好きでチーム愛がすごいとリスペクトしてますとかFAの僕に声をかけてくれて球団とファンに感謝しかないとか 嫌味ではなく受け答えが完璧すぎる ないちゃった》
《大谷さんは誰よりも野球を愛してるから、野球ファンに対しては等しくリスペクトがあるんでしょうね! 大谷さんらしいや》
《ブルージェイズも大谷さんのファンになっちゃいますね!》
《いつも前向きでまわりに感謝し続ける姿勢、性格が美しすぎてアンチ達を黙らせるのにも最高の受け答えですね》

ブーイングまで、前向き思考で味方につけるのが、大谷なのだ。

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