池に浮かぶ3万輪のボタンで映え写真 「美しさに圧倒された」 松江・由志園

ボタンが浮かぶ池の前で写真を撮る家族連れ=松江市八束町波入、日本庭園・由志園

 松江市八束町波入の日本庭園・由志園で29日、3万輪のボタンの花を池などに敷き詰めるイベント「池泉牡丹」が始まった。みなもに浮かぶ赤やピンクの鮮やかなボタンが来場者を魅了している。

 イベントは2013年から、大型連休ごろに開いている。国内有数のボタン苗の産地の大根島では年間70万本の生産量がある。イベントでは農家の間引き作業で出たさまざまな種類のボタンを集め、池などに敷き詰めて展示する。

 来場者はボタンがじゅうたんのように敷き詰められた庭園内を歩いて観賞。カメラを構え、家族とボタンを撮影したり、ボタンの匂いを嗅いだりして楽しんだ。

 子供連れで訪れた米子市の梶藤那由さん(31)は「ボタンの美しさに圧倒された。子どもと一緒に写真も撮れて良い思い出になる」と話した。

 赤やピンクのボタンは5月4日まで。5、6日は黄色のボタンでもてなす。

 大谷俊樹営業企画部課長は「由志園の春の風物詩をぜひ楽しんでほしい」と来園を呼びかけた。入園料は一般1400円。小中高生700円。

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