「笠間の陶炎祭」開幕 一大陶器市、213ブース出店 茨城

ずらりと並ぶ笠間焼の器を手に取って選ぶ来場者=笠間市笠間

茨城・笠間焼の一大イベント「笠間の陶炎祭(ひまつり)」(笠間焼協同組合主催)が29日、同県笠間市の笠間芸術の森公園で開幕した。陶磁器などを販売する窯元や作家らの213ブースが出店。初日はオープンと同時に多くの人が訪れ、器などを手に取っては好みの品を買い求める姿が見られた。5月5日まで。

陶炎祭は今年で43回目。新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類になって初めての開催になるが、好天に恵まれたこともあり、コロナ禍前の活気がほぼ戻った。

今回は、同組合からの招請で、台湾の陶磁器組合の窯元などが出店。華やかで遊び心のある作品が並び、注目を集めている。笠間産の稲田石の成分を上薬の原料にする「笠間長石シリーズ展」は3年目になり、栗灰と合わせた実験的試みで進化を見せた。

開会式には、台湾関係に加え、ドイツ・ラール市からの視察団のマルクス・イベルト市長らも出席。同組合の大津広司理事長は「今年は特に国際色が豊かになった」と述べた。

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