【F1】マルコ博士が〝ドラ息子〟ストロールの暴言をバッサリ「アホ呼ばわりは信じられない」

ヘルムート・マルコ博士(ロイター)

F1中国グランプリ(GP)で凡ミス事故を起こしたアストンマーティンの〝ドラ息子〟ランス・ストロール(25)を、レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ博士(81)が厳しく批判した。

ストロールはセーフティーカーが入って隊列が組まれていた27周目に、コーナー手前で前方不注意もありブレーキが遅れ、前にいたダニエル・リカルド(RB)に激突した。リカルドのマシンは底部分に深刻なダメージを与えられた影響で無念のリタイアとなった。

これだけならまだしも、ストロールは自身の凡ミスにもかかわらず事故直後に無線で「このアホが急ブレーキをかけやがった」とリカルドに逆ギレ。10秒ペナルティーの裁定にも「信じられない、まるでジョークだな」と暴言を連発して物議を醸した。

この件が大騒動に発展する中で、F1界の生き字引でもあるマルコ博士がストロールの〝愚行〟を糾弾した。

スイス紙「スピードウィーク」のコラムでこの件について触れ「ダニエル・リカルドは中国でランス・ストロールにぶつけられ、残念ながら全てのチャンスを奪われた」とストロールの責任を強調。さらに「中国ではリカルドにとって状況はずっと良くなった。チェッカーフラッグの後、ストロールが彼をアホ呼ばわりしたのは信じられない」とまさかの暴言をバッサリ斬り捨てた。

被害者となったリカルドには同情的で「マイアミGPでもペナルティーを受けなければならなくなったという。本当に今回は彼の週末ではなかった」と不運続きをおもんぱかった。

かねて父ローレンス氏の存在もあって〝ドラ息子〟とやゆされるストロール。F1界で立場は苦しくなるばかりだ。

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