冬の閉山終え「御巣鷹の尾根」登山道開通 群馬・上野村

1985年に乗員乗客520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故現場の「御巣鷹の尾根」へ向かう登山道が、冬の閉鎖期間を終え29日開通しました。

午前9時、上野村御巣鷹の尾根のふもとにある登山ゲートが管理人の黒沢完一さんによって開かれ、開門を待っていた車列が尾根へと向かいました。去年11月からの登山道の冬季閉鎖が終わり、慰霊登山は約5カ月ぶりの再開です。

事故で当時29歳の父を亡くした小澤秀明さんは母と妻、長女とともに尾根を訪れました。2歳になった長女と訪れるのは初めてで、3世代で一緒に登ることは「念願だった」と話し墓標を前に手を合わせました。

定年後から毎年数回御巣鷹の尾根に登っているという前橋市の板鼻昭さん夫妻は、昭さんの大学時代の自転車競技部の先輩で1964年の東京オリンピックに出場した辻昌憲さんの墓標を訪れていました。

御巣鷹の尾根への登山道は29日から11月まで開通しています。

© 群馬テレビ