大岩ジャパンの“交代策”はどう? 内田篤人が3人投入を分析「日本にとって勝負だった」

内田篤人氏が大岩ジャパンの交代策に見解【写真:徳原隆元】

日韓戦の交代策について言及

元日本代表DF内田篤人氏がスポーツチャンネル「DAZN」で自身がMCを務める番組「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」でU-23アジアカップに臨む同日本代表の指揮を執る大岩剛監督の“交代策”に言及した。4月29日にはパリ五輪切符が懸かる準決勝イラク戦に臨む大岩ジャパン。そのなかで、グループリーグ最終戦で敗れた韓国戦(0-1)での交代策について語った。

グループ首位通過を懸けて激突した日韓戦。前半は韓国がうしろでブロックを敷き、お互いに膠着した試合展開に。後半は韓国が球際の圧力を強めたこともあり、日本がファウルを受ける回数も増えていく。試合が動いたのは後半30分、韓国の右コーナーキックがファーサイドまで飛ぶとMFキム・ミンウにヘディングで叩き込まれて失点。これが決勝弾となり日本は0-1でグループ最終戦を落とした。

この一戦、日本はいわゆる“サブ組”で臨んだなか、0-0の後半18分に3枚投入。MF藤田譲瑠チマ、MF松木玖生、MF佐藤恵允の3人を途中交代で出場させた。

内田氏は「少し前だと三笘選手とか『何で頭から使わないんだろう?』という感じだったじゃないですか。でも、これは彼が入ることでほかの(スタメン)選手に伝わる。『あそこで勝負するんだ』『三笘につないで勝負するんだな』ということが分かる。これぐらいハッキリしていたらいいけど、接戦になると肌感や雰囲気、戦術より選手が各々頭で理解してバランスが取れているゲームがある。これをいい選手だからと言って入れると崩れることが多い」と指摘。利き足や守備範囲も「全然違う」ため、交代策は「慎重になる」と分析した。

そのなかで、藤田、松木、佐藤の投入は「日本にとって勝負だったと思う。韓国戦に関しては。監督もこのメンバーは勝負所でここを使うというのがゲーム前からのプランだったと思う。ただ、難しい」と交代の決断がもたらす影響を明かした。

日本は29日(日本時間30日)にイラクとパリ五輪切符を懸けて戦う。勝てば、決勝に進出し、8大会連続の五輪出場が決まる。敗れれば3位決定戦へ回る。何としてでもゲームの流れを掴み取り、勝ってパリ行きを決めたいところだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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