春の叙勲・和歌山県出身の平野元官房長官や芥川賞作家の辻原さんも受章

ことし(2024年)春の叙勲では、旧・民主党政権で官房長官を務めたかつらぎ町出身の平野博文(ひらの・ひろふみ)()さんや、印南町(いなみちょう)()出身の芥川賞()作家・辻原登(つじはら・のぼる)()さんといった、著名な和歌山県出身者の受章が決まりました。

旭日大綬章()を受章する平野博文さんは、かつらぎ町出身の75歳で、県立笠田(かせだ)()高校から中央大学、旧・松下電器を経て、日本社会党の中村正男()衆議院議員の秘書を務め、1996年の衆議院選挙で大阪11区から無所属で初当選しました。

のちに旧・民主党に入党し、幹事長代理や大阪府連の代表などを歴任したあと、2009年の政権交代で発足した鳩山由紀夫()内閣では官房長官を務めました。

旭日中綬章を受章した辻原登さんは印南町出身の78歳、学生時代から執筆活動に取り組み、1990年、中国の奥地を舞台に、故郷・和歌山県の面影をモチーフにした小説「村の名前」で、第103回芥川賞を受賞しました。

また、2005年には短編小説「枯れ葉の中の青い炎」で第31回川端康成()文学賞を、2010年には、長編小説「許されざる者」で第51回毎日芸術賞を受賞したほか、2012年の春の叙勲では紫綬褒章()を受章しました。

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