新嘗祭に献上「お田植え祭」

宮中恒例祭典の中で最も重要とされる「新嘗祭」に滋賀県代表として献上されるコメの田植えが29日、甲賀市内で行われました。新嘗祭は、その年の穀物を神々に供える皇室の行事で、各都道府県から新米などが献上されます。県内では、毎年、1カ所からコメを献上していて、今年は、甲賀市信楽町の農事組合法人・宮町営農組合が選ばれました。

お田植え祭では、地域の人たちが早乙女を務め、田んぼに近江米「みずかがみ」の苗を植えていきました。

甲賀市信楽町宮町は、745年に都があったことから、農事組合法人・宮町営農組合の黄瀬忠幸代表理事組合長は、「由緒あるこの土地でコメを育てられることに感謝している。今後も農業を継続できるよう努めたい」としています。

なお、植えられたコメは、8月下旬に収穫された後、皇室に献上され、11月23日の「新嘗祭」で供えられる予定です。

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