釣り好きをきっかけに 群馬・上野村、スノーピークなど4者 地域振興や自然保護を目指し連携協定

協定を結んだ4者(右から松元組合長、黒沢村長、山井社長、酒井社長

 群馬県上野村と村漁業協同組合がアウトドアメーカーのスノーピーク(新潟県)、釣り具などを手がけるティムコ(東京都)と28日、包括連携協定を結んだ。4者の知見や人的資源を活用して、地域活性化や村の河川、生態系の保護推進に取り組む。スノーピークが同様の協定を結ぶのは県内では初めて。

 同日、道の駅上野(同村)で締結調印式が開かれた。黒沢八郎村長は「協定を力にして、村の魅力の最大化につなげたい」と、松元平吉組合長は「神流川の持つポテンシャルを高めていきたい」と述べた。

 具体的な取り組みは計画段階だが、村内でイベントを開いたり、両社のグッズを販売するショップを村内に設けることなどを検討する。

 両社の社長が共に釣り好きで、プライベートで村に訪れていたことも協定締結のきっかけとなった。スノーピークの山井太社長は「村は恵まれた自然があり、釣りのメッカでもある。全力でバックアップしたい」と、ティムコの酒井誠一社長は「村は年間で釣り客が多い。優れた釣り場エリアを盛り上げていきたい」と話した。

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