大型連休で観光地がにぎわうなか、県内の花の名所にも多くの人が訪れています。
このうち奈良市の春日大社ではあでやかな朱塗りの社殿を背景に咲くフジの花が観光客の注目を集めています。下り藤の社紋をもつ春日大社は古くから境内のいたるところにフジが自然に育ち、藤原氏の氏神をまつる神社です。
本殿の側にある棚づくりのフジも藤原氏によるものと伝えられ、花の房が1メートル以上にも延びて砂にすれるということから「砂ずりの藤」との呼名があります。
29日も、県内外から多くの人が訪れ、樹齢700年以上とも言われるフジの古木を背景に記念撮影するなどして過ごしていました。
訪れた人は―
「ばっちり撮れました。いい匂い。香りがいいですね。(藤の花と春日大社の)雰囲気がぴったり合って素敵です。」
なお、「砂ずりの藤」の見ごろは、まもなく終わりを迎えるということです。